ヤマブシタケと認知症

ヤマブシタケは認知症を防ぐキノコです。

抗認知症効果ヤマブシタケと認知症薬ドネペジルとの比較研究

 

第62回日本東洋医学会において、水嶋クリニック(長野県佐久市)の水嶋丈雄院長とホクトの共同研究「ヤマブシタケの抗認知症効果」が発表されました。

実験の結果、ヤマブシタケの効果は認知症薬ドネペジルと同等であり、またその効果が継続する期間はヤマブシタケの方が長く持続することが分かりました。

 ヤマブシタケ群ドネペジル群
人数10例10例
平均年齢73.2±3.2歳76.8±2.2歳
病名レビー小体4例
アルツハイマー型4例
脳血管性2例
アルツハイマー型10例
方法ホクトのヤマブシタケ錠剤
1日12錠内服
ドネペジル
1日5mg内服

評価:投与前と投与後は3ヶ月毎に24か月間※MMSE(簡易認知症スケール)を測定した。

※MMSE:認知機能や記憶力を簡便に測定できる11項目からなる検査。満点は30点。総合得点が21点以下の場合は、認知障害がある可能性が高いと判断される。

考察(要約)

  • ヤマブシ茸とドネペジルの2群において統計的(2群間符号検定)には有意義な差は認められなかった。しかし、ドネペジルは12ヶ月後に効果の漸減を認めたのに対してヤマブシ茸では24ヶ月後においても漸減は認められなかった。
  • ヤマブシ茸では脳内グリア細胞賦活作用と抗血小板効果が知られているため、特に脳血管性認知症とレビー小体性認知症に効果が認められた。
  • ドネペジルはアルツハイマー型認知症に適応があるが投与後12ヶ月以降にその効果が漸減する。一方、脳血管性認知症に対するヤマブシ茸は投与後24ヶ月においても効果の漸減は認められず、その抗認知症効果はドネペジルと同等であった。
  • 新聞にも掲載されました

    毎日新聞長野版 2011年6月30日朝刊

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