ヤマブシタケと認知症

ヤマブシタケは認知症を防ぐキノコです。

NGF産生促進作用認知症予防に期待!

 

NGFとは?

脳は、主として神経細胞とグリア細胞から構成されています。神経細胞は神経情報伝達を担う細胞であり、グリア細胞は、神経細胞の生存、再生、分化に関与する神経栄養因子を産生、分泌して、神経細胞を助ける働きをする細胞です。
数多くある神経栄養因子の中でも、NGF(Nerve growth factor:神経成長因子)は最も詳細に研究が進められています。
しかし、NGFは高分子のタンパク質であり、消化管内でタンパク質分解酵素により分解されるため、経口で摂取しても脳に到達しません。
そこで、脳内のグリア細胞のNGF合成を促進させる作用を持つ成分が注目されています。

ホクトのヤマブシタケ(妙効1号菌)を使った実験結果

実験1
人のグリア細胞の一種であるヒトアストロサイトーマ細胞の培養液にヤマブシタケ抽出物(100 mg/ml)を加えて24時間培養しました。その後、培養液中に分泌されたNGFを測定しました。その結果、ヤマブシタケ抽出物を加えたグリア細胞は、NGF分泌量が増加することが分かりました。(図1)

実験2
神経分化モデルのPC12細胞の培養液に、ヤマブシタケ抽出物を与えたグリア細胞の培養液を与えると、神経突起伸長が見られました。ヤマブシタケによってグリア細胞から分泌されたNGFなどの因子により、神経細胞分化(神経細胞の元になる細胞から神経細胞への変化)が促進されることが実証されました。(図2)

実験3
マウスに普通飼料または乾燥ヤマブシタケを5%含む飼料を与えて1週間飼育し、脳内で記憶学習を司る部分である海馬における、NGF遺伝子の発現量(NGF mRNA発現量)を測定しました。その結果、ヤマブシタケを投与したマウスは、普通飼料のマウスに比べ、海馬のNGF遺伝子発現量が増加していました。(図3)

以上の結果は、ヤマブシタケに認知症予防などの効果が期待できることを示しています。

このページの上に戻る