認知症の介護

どのように認知症の人をケアすればよいのでしょうか?

介護サービスと介護保険利用の前の参考にしてください。

 

介護サービスを利用してみよう!

ここには具体的なサービスの利用方法や種類などをまとめました。実際に利用するときの参考にしてください。

介護保険でサービスを利用するには?

介護保険を使ってサービスを受けるためにはいくつかの手順をふみます。ここではそれを簡単にまとめてみました。詳しい内容については各自治体にご確認ください。

  1. 役所で情報収集&相談
    市区町村の役所・役場に相談して、自分たちが住んでいる地域でどのような支援制度があるのかを調べます。
  2. 介護保険の認定申請
    介護保険のサービスを受ける場合には、原則、本人または家族が「介護保険被保険者証」を添えて市区町村の役場・役所窓口に申請します。
  3. 訪問調査
    調査員が家庭を訪問して、本人の自立度合いや心身の状態を調べます。
  4. かかりつけの医師の意見書
    かかりつけの医師や指定医の診断を受け、意見書を作成してもらいます。
  5. 介護認定
    調査結果とかかりつけの医師の意見書をもとに、介護認定審査会で「要支援」から「要介護5」までの6段階の審査・判定が行われます。
  6. ケアプラン作成
    介護が必要と判断されたら、ケアマネージャーに介護サービス計画(ケアプラン)を依頼します。
    どのようなサービスを利用するのがいいか、本人や家族と相談をしながら作成されます。
    ケアプランは自分で作ることもできますが、その場合は地区町村に届出が必要です。
  7. 介護サービス開始
    ケアプランに基いて、在宅または施設で介護サービスを利用します。

在宅サービスの種類

ショートステイ、デイサービスなど、聞いたことのあるサービスがあるのではないでしょうか。
これらは、単にお年寄りのサービスというだけでなく、介護する人の時間と心にゆとりを与えてくれるサービスです。
このサービスを受けるには、「要支援」「要介護」の認定を受ける必要があります。

訪問介護(ホームヘルプサービス)
訪問介護員(ホームヘルパー)が家庭を訪問し、食事・入浴・排泄の介護などの身の回りの世話や介護を行います。
通所介護(デイサービス)
デイサービスセンターなどに通い、日帰りで食事・入浴・リハビリなどを受けることができます。
通所リハビリテーション(デイケア)
介護老人保健施設や病院などに通い、日帰りでリハビリなどのサービスを受けることができます。
短期入所生活介護(ショートステイ)
短期間、特別養護老人ホームなどに入所して、日常生活の介護やリハビリを受けることができます。
痴呆対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症のために介護を必要とする人が、スタッフとともに共同生活を送り、家庭的な雰囲気の中で日常生活支援やリハビリなどを行います。
住宅改修費の支給
自宅での安全面を配慮して、段差の解消や手すりの設置など、小規模な改修について費用が支給されます。
※介護保険のほか、自治体によっては助成金制度もあります。
福祉用具の貸与・購入
車椅子や特殊ベッドなどの貸し出し、排泄や入浴などの介助に必要な用具の購入費支給などを受けることができます。
訪問看護
訪問看護ステーションなどの看護師や保険師などが家庭を訪問して、病状のチェックや手当て、療養上の世話などを行います。
訪問入浴介護
入浴車が訪問して、在宅看護でいちばん面倒で難しい入浴介助を行います。
体がきれいになるだけでなく、床ずれの予防やリハビリにもなります。
特定施設入所者生活介護
有料老人ホームなどに入所している方も、介護保険の範囲で介護サービスを受けることができます。

施設サービスの種類

介護保険の範囲で利用できる施設サービスは3種類あります。
これを利用するには「要介護」の認定が必要です。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
常に介護が必要で、家庭での介護が難しい場合に入所し、施設内で介護サービスを受けることができます。
介護老人保健施設(老人保健施設)
症状が安定している場合に入所し、医学管理下での介護やリハビリなどに重点をおいたケアを受けることができます。
介護療養型医療施設(療養病床など)
療養を必要とする場合に入院します。医学管理下での回後や治療、リハビリを受けることができます。

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