認知症の診断を行う場合、患者の様々な情報が必要となります。
そのため、診断のガイドラインだけでなく、テストや画像、脳波、血液なども調べ、すべてを総合して最終診断を行います。
認知症を診断する際のガイドラインとして使用されているものがいくつかあります。
代表的なものとしてDSM-4、DMS-ⅢR、ICD-10があります。
記憶・認知機能テストでは主に記憶力の低下を証明します。
見当識(今、いつで、どこにいるか)、記憶(覚える、思い出す)、計算、言語、動作などを総合的に評価するものですが、患者の状況や症状によって使用されるテストが違ってくるようです。
現在、使われているテストには以下のようなものがあります。
画像検査は、認知症の原因疾患を特定するために必須です。
脳の構造的変化をみるCT、MRI(磁気共鳴画像)と、機能的変化をみるSPECT(脳の血流をみる)、PET(脳の代謝をみる)が主な検査となります。
代表的なものには脳波検査があります。
これは、脳から発生しているわずかな電流を増幅して、紙面に波形として書くもので、その波の感覚や大きさでいろいろなことがわかります。
通常の会話で異常がわからないほどのアルツハイマー型認知症であっても波がゆっくりするなどの情報が得られるため、診断が微妙なときなどに使われます。
また、認知症には種類が色々とありますので、その区別のために使用される場合もあります。
血液検査のみでは認知症性疾患を診断することはできません。
認知症と間違われやすい症状に意識障害があり、この疾患が疑われる場合には血液検査が有効となります。
この検査は、内科クリニックなどで行う血液検査と基本的には大差ありません。
生活習慣病が、脳血管性認知症と強い関係があるため、この血液検査を利用して区別して調べています。
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